一般社団法人鈴鹿青年会議所

第57代理事長所信

第57代理事長 伊藤 和也

【 はじめに 】
「青年会議所のやるべきことは今も昔も変わりません」やり方に変化はありますが、理念や目的は変わりません。時代と共に表現や手法は変わりますが青年会議所の求める明るい豊かな社会の実現に向けて行動し続けることは不変です。近年、全国の青年会議所でも会員の減少は重要な課題となっています。それは、全国だけでなく三重、そして我々が所属する鈴鹿青年会議所でも同様です。諸先輩方が培ってきた英知と勇気と情熱は、我々現役会員が受け継ぎその志は絶やすことなく培っていく必要があります。
青年会議所の活動に意義や意味を持つために、奉仕の心の強化が必要と考えます。自身が成長しなければ人に何かを与えることはできません。自身の成長が他者を幸せにし、自身の成長が地域を幸せにします。思いやりの気持ちを持つことで周りが幸せになります。人を想う気持ち、まちを想う気持ち、一人ひとりが他者のために、その気持ちが地域をより良くし、他者を幸せにし、自身の幸せに繋がります。青年会議所では、多くの学びや気づき様々な経験をさせてもらえます。その経験が自身の誇りとなり、前向きな気持ちが生まれ、活動や運動に対して一生懸命になり、一人ひとりが地域に与える影響は大きくなります。メンバーの意識変革・市民の意識変革をし、さらにより良いまちにできると考えます。鈴鹿青年会議所は個性あるメンバーが多く在籍しています。一人ひとりの意識の変化が青年会議所を成長させ、同じ志を持つメンバーだからこそ、一つのゴールに対して進むことができます。人のためにできること、地域のためにできること、家族のためにできること、仲間のためにできること、そのすべてにおいて自分が中心です。私たち鈴鹿青年会議所のメンバー、一人ひとりが夢と、未来と、明るい豊かな社会を思い描けるように。多くの経験を積み40歳までと決められたステージを全力で楽しみ、会員同士が同じストーリーを描きながら私たちで未来を創りましょう。

【 個の力が組織の力に、その力が地域を向上させる 】
組織力を向上させる、文章でみれば凄くシンプルにみえるが実現するには凄く大変であり、個々の力が成長しないと、組織の力は向上しません。個々の力が偏った成長の仕方をしても組織力の向上には繋がりません。人と人が真剣に向き合い相手の長所や短所を理解し、互いが同じ気持ちで行動しないと組織力の向上には繋がりません。個々の成長が地域力の向上と変わり、地域力の向上が個々に返ってきます。より良い地域を創ることが私たち青年世代に与えられた成長の機会です。そのサイクルの軸には、必ず人が存在します。人づくり、まちづくり、両輪の軸が向上していくそんな人と地域を創ることが大切です。私たちは同じ志をもつ仲間が集まる団体です。一人ひとりが成長し、成長した個々の力を集結させ大きな力へと変換し、組織力の向上と地域力の向上そして同じ志がより大きくなる、そんな鈴鹿青年会議所と地域を創りましょう。

【 新しい組織の確立・魅力あふれる組織だから新たな仲間を求めて 】
青年会議所は会員の年会費で様々な例会や事業そして組織の運営が行われます。これは、一人ひとりが平等である青年会議所の素晴らしい仕組みの一つです。自身が支払った会費が、本当に自分の求めることに使われているのか、会員の成長に使われているのか、地域の成長のために使われているのか、鈴鹿青年会議所の正会員なら誰しもが考えるべきことの一つです。自身の成長を追い求めるなら対価は必ず得る必要があります。そんな貴重な財源を預かり運営していく責任を誰か一人に任せるのではなく多くの人で助け合い、より有効な方法を模索し効率的に運営する必要があります。対外との連携を図りより効果的な組織へと変化し魅力溢れる組織へと更に成長し鈴鹿青年会議所は素晴らしい組織だと誰もが思うよう取り組みを行って欲しい。そんな組織だからこそ新しい仲間が増え、毎年の課題である会員拡大をより効果的に行うことができるはずです。拡大方法を戦略的に考えることもこれからの時代には、必ず必要です。自身が在籍する鈴鹿青年会議所が魅力溢れる会議所だからこそ人に自信をもって勧めることができるはずです。気持ち、熱量、戦略、財政面、すべて掛け合わせ新たな取り組みを生み
出し、会員のすべてが満足する方法が必ずある。その一歩を目指して組織運営と会員拡大に取り組んでいきましょう。

【 育成は全世代の永遠の課題 】
青年会議所の魅力は様々あります。その魅力を最大限に活かせているでしょうか。私たちは大人になり必ず仕事に就きます。その誰もが、自身の生活のために働いています。ただ仕事をする、それだけで満足してはいけません。あらゆる人にチャンスが必ず巡ってきます。人生の転機が必ず訪れます。しかし、選択するのは自分自身です。その選択が人を巻き込むほどの選択をする時も訪れます。経営者なのか会社員なのか、人によって違いはありますが、必ず誰かを守る役割に一人ひとりがなっています、自身のスキルアップが誰かを幸せにし、自身が幸せ
になります。そのサイクルを探求し、一人ひとりが成長し幸せの輪を広げていくことが会員の目指すべき成長でもあります。生まれたときからその子の人生は決まっている、親ガチャそんな言葉を聞いた時に私は衝撃を受けました。親が子どもの幼少期に与えることはそんなことではありません。今の子どもたちに必要なことを探求し、様々な視点から教育をしていく必要があると考えます。自然体験や集団での遊び、どちらも素晴らしい経験となり子どもの成長には必要不可欠な要素だと思います。未来を担う子どもたちだからこそ、自分の道は自分で切り開
ける、そんな強い心をもった青少年の育成が大切です。未来を担う子どもの成長、その向上こそが私たち鈴鹿青年会議所が取り組む必要があることです。すべての子どもの未来が幸せであるために、調査探求し未来の子ども達のために取り組みましょう。

【 むすびに 】
鈴鹿青年会議所に入会して、多くのことを学びそして気づかされました。同世代の仲間と切磋琢磨しながら事業に取り組むことで、今まで自分では知り得なかったことやできなかったことができるようになりました。青年会議所は集まりが多い。そのような言葉をよく耳にします。確かに役職を預かり、事業の企画・事業の立案など多くの時間を使用しなければならい時もあります。自分の成長という観点からみると役職を預かるというこということは、自身の成長を促す機会といえます。現状維持には、成長としての限界があります。そこの限界に気づく人、気づかない人がいると思いますが、その限界点をどのように乗り越えるのか考え、行動を起こさなければ成長はありません。また、その限界を超えるには複数の要素を並行して進めることが固定概念や価値観の変化を生み、青年経済人として成長できると私は確信しています。皆さんも成長したいと願い、この鈴鹿青年会議所に入会したと信じています。青年会議所活動をする上で、多くの時間を費やすかもしれません。しかし、自分の取り組み次第で多くの成長が待っています。自分が理想とする未来像に近づける、もしかするとその先の成長までも期待
できるような機会を与えてくれる団体、それが青年会議所です。自身の成長は社業の成長、そして鈴鹿青年会議所の成長、社業や鈴鹿青年会議所が成長することは、ここ鈴鹿の成長に繋がります。一歩を踏み出す勇気を出して下さい。その先に広がる自身の可能性を見つける機会がそこに待っています。