一般社団法人鈴鹿青年会議所

第59代理事長所信

第59代理事長 北川 大満

【 はじめに 】
「青年会議所は人生最大の趣味」ある先輩からそう言われたことが、私のJCの向き合い方を少しずつ変えてくれました。私の入会のきっかけは、「お前のことは悪いようにはせん。とにかく一度、入ってみろ」という一言。正直なところ、そのときはまったくやる気もなく、何となく入会を決めたことを今でも鮮明に覚えています。そんな私にもすぐにスピーチの機会が与えられ、緊張のあまり赤面し、頭は真っ白。恥ずかしさと戸惑いが入り混じる体験は、今では笑える思い出です。あれから約11年、多くの出会いと挑戦、そして成長の機会をいただきました。「やるか?やらないか?ではなく、やるか?やるか?」最初は戸惑いもありましたが、この精神に触れ、徐々にJCの魅力を実感しながら歩んできました。挑戦すればするほど、自らもまちも変わっていく。そんな力が、この団体には確かにあります。青年会議所は、ただの活動団体ではありません。「明るい豊かな社会の実現」という壮大な理想を掲げながらも、それを本気で追い求められるフィールドです。そして何より、私がJCで最も価値があると感じているのは「出会い」です。それは、仲間とのつながりの中で学び、支え合い、共に成長できる体験そのものです。この出会いこそが、私たちの活動を豊かにし、人生をより彩りあるものにしてくれます。このようなすばらしい経験をさせていただけるのも創立以来、先輩が仲間を増やし、情熱を注ぎ、魅力を発信し続けてくださったからこそです。そのバトンを今、私たちは確かに受け取っています。だからこそ、次代へこの運動をしっかりとつなげていく責任があります。そのためには会員がいなければ始まりません。拡大運動は特別なスキルが求められる活動ではありません。私たちは日常の中で、「おいしい店」や「素敵な場所」を自然に誰かへ伝えています。それと同じように、鈴鹿JCの魅力を、あなたの言葉で、誰かに届けていく。入会を決めるのは相手。しかし声をかけるのは、私たち次第です。すべてのメンバーが誇りを持ち、「次代へつなぐ」という思いを胸に一歩を踏み出せば、鈴鹿青年会議所はこれからも持続可能な組織として、さらなる進化を遂げられると信じています。また本年度は東海地区会長輩出という大きなチャンスもいただいております。まずは、全会員がこの責任と重みをしっかりと理解することが重要であると考えます。そしてLOMとしてのやるべきことを全力で全うすると同時に一体感をもって連携しながら運動を進めることで大きな学びが得られると確信しております。今こそ、私たちにしかできない挑戦を全力で楽しみながら、鈴鹿青年会議所の全会員が一丸となり、前へと進んでいきましょう。何かを行うとき、そこには必ず「相手」が存在します。それが人であれ、モノであれ、まちであれ、自然であれその「相手の笑顔」を想像し、創造し続けることに、心が躍りませんか?
【 笑顔のために 】
「鈴鹿が好きなんさ」そんな言葉が自然と飛び交うまちは、きっと魅力にあふれています。まちづくりの主役は制度でも設備でもなく、そこで暮らす「人」です。地域と関わり、暮らしを楽しむ人が増えれば、まちには自然と笑顔と活気が広がっていきます。理想のまちを実現するには、地域のニーズや資源を的確に捉え、多くの人の心を動かすような活動を展開していく必要があります。私たちにしかできない新しい挑戦を創出し、地域の可能性を引き出していきましょう。鈴鹿には、まだ見ぬ可能性が数多く眠っています。たとえば地域資源を活かした新たなビジネスや仕組みもその一つです。まちの強みを深く理解し、埋もれた価値を形にしていくことが、次なる発展の鍵となります。誰かの笑顔のために。そして、このまちに生きる私たち自身の誇りのために。未来につながる「まちづくり」を、今、私たちの手で進めていきましょう。
【 未来の担い手のために 】
私が子どものころ、近所には子どもを見守り、関わってくれる大人がたくさんいたように思えます。地域全体で子どもの成長を支える文化もあったように感じ、自然に関わり合う機会が多かったのかもしれません。しかし今、そのような関わりの機会は確実に減少しています。私たちは「関わること」の大切さ、そして「どう関わるか」という姿勢の重要性を、あらためて見つめ直すべきです。子どもたちに与える出会いや体験のきっかけは、人生を大きく変える可能性を秘めています。私たち大人には、それを生み出す責任があります。そして、私たち青年経済人には、地域に根差しているからこそ見える課題があり、つながりがあり、使える資源があります。地元で仕事をし、暮らし、まちの変化を肌で感じている私たちだからこそ、教科書や机の上では学べない、育成のかたちを描けるはずです。これからの時代に必要な力は、人との関わりや地域とのつながりの中でこそ育まれるものです。私たちは、地域に根差した青年経済人として、子どもたちと
真摯に向き合いながら、未来を担う人材育成に全力で取り組んでいきましょう。
【 世のため人のために 】
「世のため人のために」この言葉に込められた精神は、青年会議所の原動力であり、活動の本質そのものです。私たちは自己の成長にとどまらず、社会や他者のために力を注ぐことが求められています。その想いを共有し、互いに高め合える仲間がいることは、何よりの財産です。人としての本質を磨くこと。思いやりや誠実さ、挑戦する姿勢や学び続ける意志を持ち続けること。それらは肩書や技術だけでは決して得られない、人生を豊かにする根幹です。鈴鹿青年会議所に集う私たちは、日々の出会いや経験を通して自身のあり方を問い続け、真に信頼される人間へと成長していかなければなりません。この価値観を胸に、鈴鹿青年会議所が地域にとって必要不可欠な存在であり続けるために、団体としての質をさらに高めていく必要があります。今こそ「世のため人のために」という精神を再確認し、実践の一歩を踏み出しましょう。
【 組織の未来のために 】
「時は金なり」限られた時間のなかで最大の成果を上げるには、確かな仕組みと、仲間同士の信頼が欠かせません。価値観が目まぐるしく変わる時代にあっても、私たちは青年会議所の使命として「地域や社会のために貢献する」という大切な役割を果たしています。そのため、これまでの慣習にとらわれず、柔軟かつ効率的な運営体制を築き上げていくことが求められています。組織には、全体を俯瞰しながら運営の中枢を支える機能が不可欠です。公平で厳粛な体制を確立し、時代の変化に即した組織のあり方へと磨き続けること。それが、多くの人々から信頼される組織をつくる鍵となります。2026年、私たちは東海地区事務局主管LOMという大きな責任を担うとともに、翌年に迎える創立60周年に向けた準備の第一歩を踏み出す、重要な節目の年に立っています。こうした特別な年だからこそ、組織の力を結集し、鈴鹿青年会議所の魅力と役割をより広く伝えていきましょう。
【 60周年から次代へ、未来のために 】
鈴鹿青年会議所がこれまで力強く活動を継続してこられたのは、先輩方の築いた信頼と情熱、そして地域と共に歩むという強い意志があったからです。私たちはいま、その歴史の節目となる60周年を迎えようとしています。「動~圧倒的価値を創出する組織であれ~」というビジョンのもと、これまでの5年間を振り返り、地域に与えた影響と自らの成長を確認しながら、次の未来を見据える礎を築いてまいります。急速に変化する社会の中で、JCの存在意義を明確にし、新しい時代にふさわしい価値を創出していく。その覚悟と行動が、未来を切り拓く力になるのです。60周年は通過点ではありません。私たちの「次代をつくる決意」の証として、未来へつなげていきましょう。
【 組織の持続力を高め、挑戦と成長を戦略的に推進するために 】
持続可能な組織とは、より多くの人に必要とされ続け、共に挑戦したいと思われる存在であると考えます。その価値が広く伝われば、自然と仲間が集まり、活動の輪はさらに広がっていきます。こうして、我々の運動はより多くの人々の心に届くと確信しています。この確信を胸に、新たな挑戦を現実の成果につなげるためには、現状を正しく把握し、価値ある取り組みを戦略的に形にすることが不可欠です。従来の枠にとらわれず、柔軟で大胆な発想を加え、一つひとつの挑戦を組織の成長につなげていきましょう。こうした挑戦と学びは、会員一人ひとりの成長を加速させるだけでなく、地域社会にも確かな影響を生み出します。未来を見据え、共に挑戦し、共に成長するそのしなやかな挑戦の拠点として、未来を見据え邁進して参りましょう。
【 結びに 】
入会から十年以上が経ち、私が強く感じていることがあります。それは、「私たちは常に誰かに見られている」ということです。言動や行動、小さなことから大きなことまで、想像以上に私たちの姿を多くの人が見ています。だからこそ、一つひとつの行動に責任を持ち、誇りを持って進んでいくことが大切だと、日々実感しています。私自身、まだまだ未熟ではありますが、「かっこいい大人」に近づけるよう、これからも努力を惜しまず、挑戦を続けてまいります。苦しいときや投げ出したくなるときもあるかもしれません。しかし、どんな経験も必ず自分の成長につながります。そして、私がJC活動の中で最も価値を感じているのは、「出会い」です。人との出会いは、自分を変え、未来を切り拓く大きな原動力となります。その出会いに感謝し、チャンスを自らの手でつかみ、仲間とともに変化を起こしていきましょう。我々には、地域社会の課題に真正面から向き合
い、未来を担う世代と共に歩む、確かなリーダーシップが求められています。私たちは、学びを止めず、挑戦を恐れず、そしてつながりを大切にしながら、地域に希望を届ける存在であり続けなければなりません。鈴鹿の未来のために、そして鈴鹿青年会議所のさらなる飛躍のために。ともに歩み、ともに学び、ともに未来をつくっていきましょう。